2022/04/29 16:10
猫の感染症に有効なワクチン。動物病院で毎年打っているという方もいると思いますが、「本当に必要」、「3種と5種何が違うの」など疑問に思うこともあると思います。この記事ではそんなワクチンに関する疑問についてまとめました。 ワクチンを定期的に打っている方も打っていない方もぜひ読んでみてください。 【監修獣医師】 ●深野百合子 2007年大学卒業後、複数の動物病院で獣医として従事。 2018年からは焼津の動物病院で院長となり、「たくさんの動物を助けたい」という思いで、日々たくさんの診察をする。 ●作本貞良 製薬会社の研究職、臨床医を経て大阪に動物病院を開業し院長として活躍。 40代後半で開業した病院を去り、その後も臨床獣医師として活躍中 ワクチンって本当に必要? 猫を飼っていればワクチンを打つかどうか、本当に必要なのと思うこともあるかもしれません。この記事では混合ワクチンの種類や選び方、その必要性についてご紹介します。 室内飼いだからワクチンは不要というのは間違いです。飼い主はもちろん、靴や衣服など、あらゆる方法でウイルスは室内にも持ち込まれます。飼い主さんが外出中に感染した動物に触れてしまったり、排泄物を踏んでしまったりすることで、家の中に感染源であるウイルスを持ち込んでしまうことがあります。 猫のワクチンは大きく分けて3種、5種、7種が現在日本で使用可能です。 3種混合ワクチンはコアワクチンとも呼ばれており、「猫ウイルス性鼻器官支炎」「猫カリシウイルス感染症」、「猫汎白血球減少症」の3つが入っており、猫を飼う上で必要不可欠です。 基本的に部屋の中、室内飼いの猫に関しては3種ワクチンで良いと思います。 猫白血病ウイルス感染症は、猫白血病ウイルスに感染している猫の唾液や血液や糞尿から感染します。外へ行くことがある猫については5種を打ったほうが良いと思います。 ワクチンを接種することで、全ての病気を予防できるわけではありません。また、ワクチンを摂取していても、感染症にかかることもあります。お金をかけてワクチン接種をしても、確実ではないのは事実ですが、ワクチン接種により感染症予防に大きな効力を発揮することも確かです。ワクチンを適切に接種することで、感染症へのリスクを下げてあげましょう。室内飼いでもワクチンは必要!
室内飼いでも、予防のためにワクチン接種をすることをおすすめします。ワクチンの種類
7種ワクチンは猫カリシウイルス感染症の3型が入っている点が違いであり、5種とほぼ同様といっても過言ではありません。
ここでは3種か5種かという2通りでお話しさせていただきます。
更に3種に加え、「猫白血病ウイルス感染症」、「猫クラミジア感染症」を加えたのが5種混合ワクチンです。
3種と5種の一番の違いは白血病のウィルスがあるかないかという点です。
ワクチンの選び方
5種に含まれる猫白血病ウイルス感染症は、感染してしまうと3年以内に80%の猫が死亡する非常に致死率の高い病気です。定期的なワクチン接種を!