2022/04/29 16:21
「愛猫に健康的で安全なキャットフードを与えたい!」と考えている飼い主さんは多くいらっしゃいます。
ただ、市場にはたくさんの種類のキャットフードがあり、どれを与えればいいのか?悩んでしまいますよね…
この記事では、愛猫の健康にとってよいとされるキャットフードの選び方についてお伝えいたします。
「大切な我が子といつまでも一緒に過ごしたい!」という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
健康に配慮した安全なキャットフードの選び方
キャットフードを選ぶ際には、愛猫の年齢や体型、病気の有無にあわせて選んであげるといいです。
子猫にはキトン用を、シニア猫にはシニア用を、ダイエットが必要な子には減量食を…といった感じです。
それぞれにあった食事を選ぶとともに、以下でお伝えするポイントに沿って選んであげることで、よりよい食生活を送ることが可能となります。
良質なタンパク質が含まれている
猫は人とは違って、肉食の動物です。
それゆえ、健康を維持するためには良質なタンパク質の摂取が必要となります。
人と比べて5~6倍ものタンパク質量を必要とするとも言われています。
タンパク質はエネルギー源となるだけでなく、皮膚や筋肉、被毛や血管など、様々な組織の健康維持に役立ちます。
タンパク質には、植物性タンパク質と動物性タンパク質がありますが、猫では特に動物性タンパク質が必要となります。
原材料の表記は、使用している食材が多い順に記載されています。
先頭にどんなものが記載してあるのか?いま一度チェックをしてみましょう。
余計な添加物が含まれていない
人においても、添加物まみれの食事は健康に悪そうで、いいイメージがないですよね…
これは猫においても同じです。
なるべくなら添加物のない、もしくは少ない食事を与えたいものです。
特に猫は、視覚的に食事の良悪を判断しているわけではないので、着色料(フードの色付け)や発色剤(肉を鮮やかに見せる)といった添加物は必要ありません。
※味覚の95%は嗅覚であるといわれるように、においにて食事の判断をしています。
ただ、添加物の中には、酸化防止剤のようにフードの品質を保つために必要なものもありますので、必要なものがなるべく少なく使用されているものを選ぶようにするといいですね。
嗜好性がよい
健康に生きるためには、やはりおいしく食事を摂ってもらうことが一番です。
どんなに健康によいとされる食事であっても、食べてくれなければ全く意味がありません。
そのため、嗜好性がよいということも、食事を選ぶ際のポイントの一つとなります。
また、猫には、ネオフィリアといって新しいものを好む習性があります。
いろいろなものを食べたほうが、生存に有利だということが理由と言われています。
そのため、昨日までおいしそうに食べていた食事を急に食べなくなる…といったことが起こります。
食事にはメリハリをつけ、味や与え方なども工夫してあげるようにして対応しましょう。
毎日の食事が楽しみになるよう、また愛猫との良質なコミュニケーションのためにも、ぜひ食いつきの良い食事を選んであげてください。
なお、病気で治療中の子や療法食を使用中の子の場合には、食事に制限がある場合もあります。
使用する食事に関しては、主治医の先生とご相談下さいませ。
総合栄養食とそれ以外の食事
毎日与えるキャットフードは『総合栄養食』と記載のあるものにしましょう。
総合栄養食とは、その食事と水のみを与えていれば、健康を維持できるバランスの取れた食事のことです。
総合栄養食以外には、おやつやスナック類などの間食やその他目的食(副食、おかずタイプ、栄養補助食)といったものがあります。
こういった食事は、総合栄養食にプラスして与えることで、食欲が増したり、食にメリハリがつくようになります。
愛猫の好みに合わせて選んであげるようにしましょう。
ミックスフィーディングが猫の健康におすすめ!
愛猫に与える食事は、ミックスフィーディングがおすすめです。
ミックスフィーディングとは、ドライフードとウェットフードを同時(交互)に与える食事形態のことで、猫本来の食事により近いものとなります。
猫は本来、ネズミやカエルなどの小動物を捕まえて生きていた動物です。
ネズミやカエルの体組成は水分が約70~80%であり、この食性を満たしてあげるためには、ドライフードのみでは物足りません。
また、猫は腎臓や膀胱などの泌尿器の病気になりやすい動物です。
というのも、猫の祖先は水の少ない砂漠に生きる動物でしたので、余計な水分を排泄しないよう、泌尿器に負担がかかってしまうからです。
現代の猫でもその特性を引き継いでおり、腎臓病や尿路結石などになる子は多く存在します。
これを予防するためには、積極的に水分を摂取する必要がありますが、なかなか思うようには水分をとってくれないですよね…
そんなときに、ウェットフード(缶詰)であれば簡単に水分摂取が可能となります。
また、腹持ちもよくなるので、食いしん坊の愛猫にもおすすめできます。
安全なキャットフードは費用が高い傾向にある!?
一般的には、あまりにも安い商品よりも、ある程度の価格帯のキャットフードの方が品質がよい傾向にあります。
というのも、高品質な原材料を使用していたり、人工添加物を不使用にするなど、手間暇がかかるからです。
高品質な原材料は産地や鮮度にもこだわっており、タンパク質源も良質であることが多いです。
愛猫の健康を考えたときには、少し高いキャットフードを選ぶのも方法の一つとなります。
【まとめ】愛猫が健康的に過ごせるキャットフードの選び方
愛猫が健康的に過ごすためには、毎日の食事管理が大切です。
愛猫にとってよい食事とは、
· 良質なタンパク質が含まれている
· 余計な添加物が含まれていない
· 嗜好性がよい
といったものとなります。
愛猫に健康的で長生きしてもらうためにも、食いつきがよく、安全に配慮された食事を選ぶようにしましょう!
参考資料
· 一般社団法人 ペットフード協会
· 左向敏紀,阿部又信,大島誠之助,徳本一義,百田豊,森昭博,臨床栄養学,interzoo,2015